おいらの青春白書【8】

  • 2019.12.10 Tuesday
  • 21:53

 

それから僕は、ブギに通うようになりました。

 

とは言っても、彼女に話しかけることもできずに、

遠くの席から彼女の姿を眺めるだけの日々が続きました。

 

一方で、店のスタッフとは仲良くなっていきました。

 

肩くらいまでのモジャモジャの髪に、

髭ぼぉぼぉ〜のマスター「ジュンちゃん」。

 

一見強面ですが、よく見ると目が優しく、話すと面白い人で、

この店を作った経緯(いきさつ)なんかも教えてもらいました。

 

調理場担当?は、ブギという店には全く場違いな感じの、

元、役場の公務員をしていたという、

 

彼も、実際には優しくて、客に対して気配りをする様な人でした。

 

ウェイトレスはいないみたいで、

常連客の女の子がいつも手伝っているみたいです。

 

ちなみに、

今回、この連載?を書くにあたって聞いたのですが、

うちの奥さんの話では、

ブギが開店する時に、

当時、うちの奥さんが通っていた女子高で、

机や椅子が新しくなった際に、

不要になった古い木製の机や椅子を「クミ」ちゃん(仮名)が学校に頼んで譲り受け、

クミちゃんや、うちの奥さんがブギまで運んだそうですぅ〜!(^○^;)

 

つまり、ブギ歴?は、クミちゃんやうちの奥さんの方が、

僕より先輩でしたぁ〜!(^○^;)

 

ところが、その頃、

うちの奥さんが通っていた女子高で、

売春グループが摘発されるという事件があって、

摘発されたメンバーが停学や退学処分となり、

全校生徒が喫茶店の出入りが禁止となってしまい、

それ以降、うちの奥さんはブギへ行くことは無くなったそうです。

 

クミちゃんと、うちの奥さんの話は、また後のお話の時にでも・・・(^_^;)

 

そうして、ブギに馴染んでくる一方で、

僕はだんだん、リー(仮名)を見ているのが辛くなってきました。

 

全ては僕の身勝手な行動で、彼女を苦しめて、傷つけてしまった・・・

 

思い切って、この店から彼女を連れだして、

話をしようと決心しました。

 

取り巻き?の男たちに、袋叩きになる覚悟をして、(^○^;)

彼女がいる席に行って、

彼女に「外でちょっと話をしよう」と言って、

彼女の腕を掴みました。

 

意外なことに、

彼女は素直に従って、

周りの男たちも、少し驚いた様な顔をしたものの、

特に因縁をつけてくる事もありませんでした・・・((((^_^;)

 

僕たちは、ブギから100mほどの所にある、

裏通りに面した喫茶店に入りました。

 

この店は、道路側がガラス張りと言って良いほど窓が広く明るい店内で、(^_^;)

店の奥側の壁は、二階まで吹き抜けになっていて、

その壁に、BGMに合わせて色が変化する間接照明がついていました。

 

その店に入って、

最初は、その後どうしていたのか?とか、

差しさわりのない世間話?をちょっとしてから・・・

 

「もう一度、僕とやりなおしてくれないか?」と彼女に頼みました。

 

彼女は見ず知らずの他人を憐れむような眼で僕を見ながら

「もう、無理だよ・・・、以前の私はもういないから・・・」

そう言って、彼女はさっさと店を出て、ブギの方に戻っていきました。(T_T)

 

独り残った僕は、

小学生の頃に飼っていた「ロック」という犬の事を思い出していました・・・

 

小学生の時に、友人の家で飼っていた犬が子犬を生んだという事で、

1匹貰う事になりました。

 

真っ白いメスの子犬で、

この子は、成犬になっても、優しくて大人しくて賢い犬でした。

 

ロック.jpg

 

しかし、

子犬の頃は可愛がっていたのですが、

だんだん世話をしたり遊んだりするのが面倒になってきて、

餌やりはお袋に任せっきり、

遊んでやることもなくなりました。

 

それでも、

僕が玄関を出入りすると、ロックは嬉しそうにはしゃいで、

遊んでくれとせがみます。

 

そんな姿を見るのが嫌で、

犬小屋を家の裏に移しました。

 

そうなると、益々相手をしなくなります。

 

ロックは、ストレスか?ノイローゼになったのか?

犬小屋の屋根をかじって穴を開けてしまいました。

 

そんな事も、僕は見て見ないふりをしていました。

 

そんなある日、お袋が「ロックの様子がおかしい」と言いました。

 

雨が降っている中、家の裏の犬小屋を見に行くと、

穴が開いた犬小屋の屋根から雨が吹き込んで、

びしょ濡れになったロックが苦しそうに横たわっていました。

 

僕は、ロックを抱いてベランダに運びました。

 

お袋が持ってきた毛布でくるもうと思って、

ロックを抱き上げると、

一瞬、苦しそうに歯を剥いた後、

目を開けて、僕を見て、

「今までありがとう、ご主人様・・・」と言いました。

 

いや、僕には確かにそう聞こえたんです・・・

 

そして、「大好きなご主人様に、やっと抱いて貰えた・・・」

そんな、穏やかな嬉しそうな表情で目を閉じて息を引き取りました。

 

ごめんよ、

 

ごめんよ、ロック・・・

 

今でも、思い出すたびに、

この文章を書いている今も、

涙が溢れます・・・

 

今でも僕は犬が大好きで、

出先で散歩中とかの犬と出会うと、

全く知らない犬でも、

つい、頭や体をなでたり、遊んでしまいます。

 

飼い主が「この子が、知らない人にこんなになつくのは初めて見ました」と驚かれることもあるほど、

何故か、僕も犬に好かれます。

 

でも、あれから僕は自分で犬を飼ったことはありません・・・

 

『あんな思いはもう二度としたくない』

そう心に刻んでいるからです。

 

そんな僕が、

生身の人間の女の子に、もっともっと酷い仕打ちをしてしまった・・・

 

あの頃、僕にあんなに尽くしてくれた、

一途で一生懸命で朗らかだった女の子を、

僕は変えてしまった・・・

 

彼女は、どんなに辛かっただろう、

どんなに悲しかっただろう・・・

 

僕は、もう取り返しのつかない罪を犯してしまった・・・

 

嫌だ・・・嫌だ・・・

 

もう嫌だ・・・

 

こんな自分はもう嫌だ・・・

 

【続く】

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